多汗症・脇汗にどう向き合えばいい?治療法を調べてみた

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記事は筆者の体験と調査をもとに構成したもので、感じ方や効果には個人差があります。
あくまで参考情報のひとつとして、お読みいただければうれしいです。

「脇汗が気になるけど、病院に行くほどなのかな?」と迷ったことはありませんか?

わたし自身も、40代に入ってから汗の悩みが気になり始めた一人です。
年齢のせいか、シャツの汗ジミが前より目立つ気がして、地味にストレスでした。

今回は、そんな「汗の悩み」にどう向き合えばいいのかを調べた内容をまとめてみました。
治療が必要な場合とそうでない場合の違い、具体的な対策方法などを、自分なりに整理しています。

「ただの汗っかき」じゃないのかも?治療が必要なサインとは

「これって病気?」と思ったら見てほしいチェック項目

脇汗が多いのは体質?それとも治療が必要な「多汗症」?

実は、明確な診断基準があります。
6か月以上続く原因不明の脇汗があり、以下の6項目のうち2つ以上に当てはまると、医学的には「原発性腋窩多汗症」と診断されるそうです(出典:日本皮膚科学会『原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版(2023 年 12 月一部改訂*)』|https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/takansho2023_231220.pdf)。

  • 25歳以下で発症
  • 左右両方からほぼ同じように汗が出る
  • 睡眠中は汗が止まっている
  • 週1回以上の多量の発汗エピソード
  • 家族に同じ症状の人がいる
  • 日常生活に支障をきたしている

わたし自身も、ガイドラインのチェック項目と照らし合わせる中で、自身の汗の悩みが日常生活に少なからず影響していることに気づきました。もし、ご自身の汗の量やそれによるストレスが気になるようでしたら、一度専門医に相談し、適切な診断を受けることを検討するのも良いでしょう。

汗で困ってるなら、一度相談してもいいかもしれません

判断のポイントは、「日常生活にどれだけ支障を感じているか」です。

例えば、「着る服の色に制限を感じる」「人と話すときに脇汗が気になって集中できない」といったことが、日常生活の中でストレスとして現れるケースもあります。

以下のような項目に複数当てはまる場合は、病院で相談しても良いタイミングかもしれません(出典:日本皮膚科学会ガイドラインおよびHDSSスケールに基づく要約):

  • 暑くなくても汗が出る
  • 両脇から同じくらい出る
  • 洋服に明らかな汗ジミができる
  • 汗が原因でストレスを感じている

受診の目安になる「HDSS」ってなに?

医療機関では「HDSS(多汗症重症度スケール)」という指標で症状の程度をチェックします。

これは「汗のせいで生活にどれだけ困っているか?」を4段階で自己評価するシンプルな指標です。

  1. 全く気にならない
  2. たまに邪魔になるけど我慢できる
  3. よく邪魔になるけどなんとか我慢できる
  4. いつも困っていて我慢できない

3以上なら「重度」と判断されることもあり、保険での治療対象になる可能性が出てきます。

多汗症・脇汗の対策法:それぞれの特徴と選び方

市販の制汗剤と病院でもらえる薬、どう違う?

市販の制汗剤は、主に医薬部外品や化粧品に分類され、塩化アルミニウムなどが配合され汗腺に作用することで汗の量を抑える効果が期待できます。日常的なケアとして手軽に取り入れられます。

一方、病院で処方される外用薬には、

  • 高濃度の塩化アルミニウム液
  • 抗コリン薬(エクロック®ゲル/ラピフォート®)
    といった医薬品があります。これらは医師の診断のもと、症状や体質に合わせて処方され、より専門的な治療として用いられます。

「皮膚がかぶれやすいかどうか」「薬の使いやすさ」などで選び方も変わります。

市販の制汗剤や処方薬については、使用感や効果の感じ方に個人差があり、ご自身の肌質や悩みに合わせて選ぶことが大切です。医師と相談しながら合う製品を見つけていくのが安心です。

薬を塗ってもダメなら、注射で止める方法も

外用薬で効果が不十分な場合は、ボトックス注射という選択肢があります。

ボツリヌス毒素を脇の下に注射して、汗腺の働きを止める治療で、

  • 数日〜1週間で効果が出る
  • 約6か月間持続
  • 保険適用なら両脇で3万円前後
    という特徴があります。

治療の頻度は人によって異なりますが、効果の持続や再発の状況に応じて、医師と相談しながら受けるタイミングを決めることになります。

しっかり止めたい人向け。ミラドライってどんな治療?

より積極的な治療を検討されている方には、ミラドライという選択肢があります。

これは、マイクロ波を用いて汗腺に熱エネルギーを照射し、汗腺の機能に影響を与える治療法です。皮膚を切開することなく行われるのが特徴で、一度影響を受けた汗腺は再生しにくいとされています。費用は自由診療となり、一般的には20〜40万円程度(クリニックにより異なります)。長年の脇汗に悩む方にとって、選択肢の一つとして検討されることがあります。

それでもダメなら?ちょっと特殊な方法もあるみたいです

※ここからは少し専門的な内容になりますが、知っておくと安心です。

ここまでで紹介した以外にも、以下のような治療があります:

  • ETS手術(交感神経を切る手術):強力だけど副作用も多く、最終手段。
  • 内服薬(プロ・バンサイン等):効果はあるが副作用も強く、限定的な選択肢。
  • イオントフォレーシス:電気を使って汗腺を一時的に抑える治療。
  • 外科手術(剪除法・吸引法):ワキガ向けの手術で、脇汗にも効果あり。ただし傷跡やダウンタイムあり。

どれも一長一短なので、医師と相談して決めるのが大切です。

汗の悩みは、誰かに話してもいい

汗の悩みって、人に言いづらいですよね。
でも、今は保険が効く治療もありますし、専門のクリニックや皮膚科でちゃんと対応してもらえます。

もし「市販の制汗剤では物足りない」と感じる場合や、日常生活に支障を感じているようなら、一度専門医に相談することを検討してみるのも良いかもしれません。


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